目次
なぜ栄養不足になるか
よくありがちなのは、自分の好きなものに偏って食べるゆえに、栄養素が不足することです。外食でも栄養素を補給することは可能ですが、お金を払ってわざわざ好きでもないメニューを食べる人は珍しいかもしれません。
それが罠となり、それなりにバランスよく食べているつもりでも、栄養素が不足してしまい、体が本来の成長を遂げられていないケースが見られます。どうしても揚げ物や肉類に目が向きがちで、野菜や副菜に挙げられる食材が不足する傾向にあります。
また、面倒でお腹もすいていないので食べないといったケースもあり、食事そのものがおろそかにされる場合もあります。そうした背景から、これほど経済的に発達した日本でも、若者の栄養不足が指摘されています。
それらはやがて体調不良となって表れ、貧血や肩こり、頭痛までも引き起こす原因となります。
必須の栄養素
いつの時代にもカルシウムは不足が叫ばれる栄養素の代表格です。カルシウムは人体の部位を生成する材料であり、これが不足してしまうと、骨粗しょう症などの重大な症状を抱えるようになる可能性は高まってしまいます。
ビタミンAやビタミンB群も不足しがちですが、脳の機能や健康的な肌、そして体調を安定させ、自律神経を整えるのにどうしても必要です。
鉄分も不足が顕著に見られます。貧血対策に必要なのは、鉄分が血液中で酸素を運ぶヘモグロビンに必要なためです。鉄が不足すると酸欠状態になり易く、貧血だけでなく冷え性や疲労感にもつながります。吸収が悪く、毎日多めに摂取することが必要な栄養素です。
マグネシウムも重要です。300以上の酵素を活性化し、筋肉の収縮や神経を落ち着かせる、体温や血圧を調整するのに必要とされています。マグネシウム不足は筋肉のけいれんや、最悪の場合心筋梗塞などにつながる恐れがあり、やはり十分に摂取しておかなければならない栄養素の一つです。
食材はバランスよく食べよう
必須の食材は、ある意味すべての食材です。言い方を変えると、毎日主食、主菜、副菜、乳製品、フルーツを欠かさず食べ、バランスよく栄養素を複合的に摂取することが最善の食事となります。
栄養素はほぼすべてと言っていいほど、相互に影響を及ぼしあいながら体の中で作用します。プロテインを摂っていればいいというわけにはいかないのです。
肉類がどうしても食べたくなる事は多いかもしれませんが、特に緑黄色野菜を意識して食べることが重要です。乳製品は良く食べているというケースでも、フルーツも欠かさずに食べるようにしてください。バランスが良ければ栄養不足に陥ることはないでしょう。