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ビタミンB1

回復力を高める食事肉体疲労を回復させるのはビタミンB1です。ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーへと変換する際に必要とされる栄養素です。糖質は、ご存知のように炭水化物や甘いものから摂取します。

しかしビタミンB1が不足すると、せっかく食べた糖質をエネルギーに変えることができなかったり、変換作業が非常に効率の悪いものになってしまったりします。加えて、ビタミンB1は脳のエネルギー源であるブドウ糖を分解してエネルギーを取り出す役割もあるため、思考力を働かせて体を動かすためにも必要です。

脳へのエネルギーが欠けると記憶力や判断力が発揮できず、顕著に表れるようになると、気分のコントロールさえ難しくなってしまいます。このビタミンB1を豊富に含むのが豚肉です。100グラム中の含有量が1.01グラムで、生姜焼きなどで工夫することで、さらに疲労回復の効果を上げることが可能です。

ビタミンCとビタミンE

ビタミンC・ビタミンEも疲労回復には必須の栄養素です。ビタミンCも体のエネルギーを賄うのに関係しています。定期的に摂取することで、回復時の効率を高め、体のエネルギーを充電します。

ビタミンCには抗酸化作用があるため、活性酸素を除去して細胞の酸化を防ぎ、老化現象による衰えや疲れを未然に防ぎます。さらには免疫力も向上させるため、風邪などの体力を奪う症状を抑え、体を強くするのに効果的です。ビタミンEも強い抗酸化作用で知られ、血行を促進する作用があります。

そのため、全身をめぐる血液を常に新鮮な状態に保ち、血流増加に伴って疲労物質を外へと排出するのに効果的です。ビタミンCはビタミンEの消費を抑え、より効率的に働かせます

ビタミンC・ビタミンEを摂取するには緑黄色野菜を基本的に摂り、レモンやキウイフルーツなどの酸味のある果物、梅干しなどで補いましょう。出来れば生で食すのが理想的です。

スパイスを活用する

スパイスにも疲労を除去する効果があります。幸い、アジアの料理にはスパイスを使用するものが多く、日本でも唐辛子やコショウ、生姜、柑橘系の果物由来のスパイスは豊富にそろっています。酢も効果的です。

これらのスパイスは特に夏バテなどに効果を発揮します。夏は辛いもので刺激が欲しくなるものですが、これには体が無意識のうちに発するSOSが関係しています。

なめこや納豆、オクラなどのネバネバ系の食材が含むムチンを摂ることもおすすめです。胃壁を守り肝機能を強めるムチンは、体がバテて弱るのを防ぎます。このように、バランスを保って疲労に強い体を作っていきましょう