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タンパク質は必須

スポーツフードで筋肉痛に困らなくなるかも?実は、筋肉痛のメカニズムは、未だはっきりと解明されていません。現代科学をもってしても、謎が残る筋肉痛ですが、対策法ははっきりしています。しっかり休息を取ることと、適切な食事を摂ることです。

この休息と食事によって、筋肉痛はやわらぎ、再びトレーニングを始めることが可能となります。スポーツフードでは基本的に、タンパク質を中心とするメニューを摂りますが、これが筋肉の修復に必要なアミノ酸の生成を促します。アミノ酸はタンパク質の材料で、タンパク質を摂取して体内で分解することで、必要なアミノ酸の摂取につながります。

これが筋肉痛を直接解消する手段となるかどうかは不明なものの、トレーニングで痛んだ筋肉をしっかりと修復し、早めの対策を施すことで、余計な筋肉痛や障害を克服することが可能となるでしょう。

豆のポテンシャル

例えば、大豆や黒豆をメニューに取り入れることで、一定の効果が期待できます。植物性タンパク質を非常に多く含む豆類は、疲労回復に必要なビタミンB群を多く含んでおり、筋肉中に溜まっている疲労物質である乳酸を分解する効果で知られています。

乳酸は筋肉痛を引き起こす原因物質として疑われており、豆は筋肉痛を和らげるのに役立つ可能性が指摘される食品です。甘く煮たものや市販の水煮にした豆は糖分を多く含むため、食べ過ぎには要注意ですが、筋肉の修復やエネルギー充電に不可欠なタンパク質を低脂肪で摂れるため、豆類の摂取は普段から心がけておきたいところです。

運動後は特にタンパク質を必要としており、筋肉の構造的にも、素早いタンパク質の摂取が望まれます。脂肪で筋肉の修復を行うより、しっかりとタンパク質を摂取することで、本来の筋組織の修復作業を促す必要があるのです。

緑茶と生姜を取り入れよう

緑茶にも、抗酸化物質のカテキンによる健康効果が認められています。カテキンは心臓病やガンの予防といったイメージがありますが、筋肉疲労の緩和にも効果があり、体の炎症を抑える作用が期待できます。カテキンには脂肪の燃焼を促進させる効果もあり、ダイエットにも役立つ食材です。

生姜も筋肉痛を抑える効果があると言われています。アメリカで行われた実験では、生姜を食べた人の約25%の筋肉痛が緩和されたと言う報告があり、疲労回復や炎症緩和の効果をそれなりに発揮していることが観察されるようです。

こうした食材を摂り入れることで、筋肉痛が解消され、有利なコンディションに持っていくことが出来るでしょう。トレーニングを再開し、パフォーマンスをベストに保つためにも、筋肉痛解消は重要な課題と言えるでしょう。