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タンパク質の重要性

ストレスを溜めない食事とは?タンパク質は重要です。ストレスは体のタンパク質を大量に消耗するという性質があり、良質な、それも動物性のタンパク質で体を回復させることが非常に重要です。ストレスによる心拍数の増加や、血圧や体温、血糖値の上昇により、体内に蓄えられたタンパク質は消費されていきます。

睡眠不足、長期間の労働、心に負担をかけるストレスは免疫の働きを低下させ、普段は退治している細菌やウイルスに負けてしまうことで、感染症にかかりやすくなっていると考えられています。

免疫の働きは脳の機能と密接な関係があり、強いストレスが続くと免疫力が低下する、という関係にあります。そのような免疫力の低下は、一つにはタンパク質の不足が原因で引き起こされます。

タンパク質の少ない食事は抵抗力を弱めてしまうものであり、その不足は免疫低下に顕著に影響を与えます。特に人体が自然に合成できない必須アミノ酸を十分に含む動物性タンパク質の不足は深刻です。ストレスはその後の反応によりタンパク質を消耗し、免疫機能を弱める影響があります。

失ったタンパク質を補い、ストレスに強くなるために、タンパク質が不足してしまわないように、その摂取はぜひ日課にしておきたいものです。

漢方薬も効果的

漢方薬を取り入れるのも良いでしょう。食材ではありませんが、自然由来の材料を使用した漢方薬は、人工的な薬ではなく、あくまで薬草や根菜を使用しています。

例えば、「抑肝散よくかんさん」はストレス対策に最もよく使用されます。「肝」という字が示しているように、五臓の一つである肝の働きを抑えて落ち着かせることで、興奮した神経をなだめ鎮める作用を持っています。

漢方の世界では、肝は感情をコントロールする働きがあると考えられており、そこを抑えることによって、イライラや不安、動揺を静まらせ、体をストレスから解放する効果が期待できます。

緊張をほぐすのが主な作用であり、これはストレスを感じるときにとても必要な作用です。

たまには好きなものを食べて自分を満足させよう

食材なり漢方薬なり、バランスを取って食事を心がけているのであれば、ストレスに強い体づくりをしていることになります。それでもストレスが溜まるということも考えられますが、食事によるサポートが出来ているのであれば、まずは基礎の体づくりは完了です。

また、時折好きなものを一杯食べるのもストレス解消になります。普段から大量に糖分を取ったりすると、ストレスを溜めてしまうと考えられていますが、たまには好きなものを納得いくまで食べて、自分の感情を発散させることも有効です。