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体を養う

どんな食事が一番いいの?最も優れたスポーツフードとはどのようなものなのでしょうか?それはもちろん、スポーツの種類やいつ食べるものかによって異なるものの、まずは健康的な食事であることが大前提です。スポーツするかどうかに関係なく、体を健康的に養える食事でなければなりません。

特に三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物と、ビタミン、ミネラルのバランスが重要となります。運動のエネルギー源となる三大栄養素は非常に重要で、それらは多過ぎても、少な過ぎても、身体能力やパフォーマンスの向上には、不十分なものとなってしまうでしょう。

この三大栄養素、タンパク質(Protein)と脂質(Fat)、そして炭水化物(Carbohydrate)には理想的な比率があり、英語の頭文字をとってPFC比率と呼ばれる割合を考慮しなければなりません。

理想的な食事

一般的には、タンパク質15パーセント、脂質25パーセント、炭水化物60パーセントが理想的な基準値とされています。もちろん、これらのバランスは、個々の適性体重や実際の運動量、新陳代謝や活動時期にもよります。栄養学を学んだあとは、そのスポーツフードを摂り入れる人のデータについても詳しく知る必要があります。

そして、参加するスポーツの種類によっても変わってくるため、それぞれの競技にとって、特に必要となる栄養素も学んでいきましょう。しかし共通して言えることは、どんな競技でどんな食事を摂るにしても、何かの栄養素だけに偏って摂るのは良くないということです。

例えば瞬発力が必要な競技の場合、通常の競技の比率より高タンパクで低脂質となり、糖質比率は通常の競技と同様となると言われています。

しかし、筋肉増量、脂肪減量に有利といった理由で、高タンパクである鶏のささみばかりを食べてしまうようなケースがあるようですが、これはエネルギーとなる糖質が不足してしまい、その結果筋肉もつかず、トレーニングの効率を落としてしまうといった場合があります。そればかりか、体調を崩してしまう、という事態になりかねません。

健康であることと直接関連する

確かに特定の食材が何かの競技に理想的で、一定の効果を発揮するのは確かですが、スポーツフード、あるいは食事というものは、健康を損なわないものであるべきです。ダイエットなどの減量に関しても、自分固有のエネルギー消費量に対するエネルギー摂取量を考慮して行うべきで、特定の栄養素だけで成し遂げられるものではありません

やはり、三大栄養素に加えてビタミン・ミネラルもバランスよく摂り、健康的な食事と生活を目指しましょう。スポーツはそもそも健康あっての身体運動で、栄養素の吸収は体の基本的なエネルギーや必要が満たされてからの作業です。